› もりいえ便り › 2009年11月02日

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Posted by 滋賀咲くブログ at

2009年11月02日

新築だけど古民家風

この木、煤(すす)で古びたように見えますが、実は新しい木。
ドイツ製の純自然塗料を塗って、古めかしい風合いを出しています。



ここは野洲市永原の新築現場、I氏邸。
施工は藤田工務店、設計は宮村太設計工房です。



新築に古民家風のたたずまいを希望された住まい手さん。
木組みの柱や梁には真新しさと古めかしさが混在し、不思議な味わいを醸し出しています。



現場の確認、打ち合わせをする藤田工務店専務で会メンバーの藤田雅樹さん(35)と宮村さん(右)。

この現場の特徴は色塗り。藤田さんの奥様が大活躍したそう。
「根気強く綺麗に塗ってくれました」と、しみじみ感謝されていました。


棟梁は藤田工務店の若手ホープ、本道さん(33)(右)。

段取り良く仕事をこなす姿からは十分気合いが伝わってきます。
おとなりでキャップをかぶった古川さん(42)と、主に二人で工事を進めます。



寸法をきっちり計って、切断します。
材に無駄を出さないのも大工の腕のみせどころ。


木と木と接合する技術を継手(つぎて)といいます。

梁から出っ張っているのは込栓(こみせん)といって、継ぎ手の部材を貫通して補強する材です。

継ぎ手はひとつひとつ大工さんが墨付けして手で刻んでいます。
ギシギシ・・ピシッ!と組めた時の気持ちよさが木組みの醍醐味だそうです

近年は自動機械加工が増え、匠の技を持たずしても家が建てられるように・・。「技術を学べるのは今しかない」と大工さんはおっしゃっていました。


敷地の中にはクスノキが立っています。
出来たら活かしてほしいとの住まい手さんの願い、もちろん叶えます。
お風呂や洗面所、階段など生活動線のから見えるように設計しています。



足場に囲まれ、外壁はまだ隠れています。
クスノキにどんな家が寄り添うのか、完成の日が楽しみですiconN12  


Posted by もりいえ at 13:08Comments(2)現場探訪